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洋画

スーパーガール

01

朝から晩まで酒に溺れるばかりの新たなスーパーガール。彼女が戦う動機は「自分の愛犬のため」という極めて個人的なものであり、相手にするのも取るに足らないザコばかり。
行動を共にする相棒も酷い。家族を殺された復讐に燃えているという設定のくせに、自らは一切の鍛錬も努力もせず、ただ他人に依存するだけの甘ったれた思春期の子供にすぎない。
キャラクターにも物語のどの場面にも全く感情移入できないまま話が進むため、満を持してスーパーガールのスーツを身に纏い、いかにもドラマチックなBGMと共に登場されても、1ミリも胸が高鳴ることはなく、ただただ白け切ってしまう。
さらに呆れたのは、他人に「復讐は駄目だ」と偉そうに説教を垂れておきながら、いざ自分は敵のボスを容赦なく殺害する展開。
道中で「ついで」程度に人助けをこなし、行き着く結末が「愛犬に薬を届けてハッピーエンド」という展開は、安直な子供向けアニメの域を出ていない。全体を通してあまりにも稚拙で期待外れであり、彼女は到底「ヒーロー」と呼べるような存在ではなかった。

02

おいおい、ジェームズガン仕事しろよって思ったけど、冷静に考えてみればピースメーカーシーズン2でもとんでもなくつまらないことやってしまってたし、ジェームズガン信仰は捨てても良いのかもしれない

03

表面的な「悲惨さ」をなぞるだけで、その根底にある構造的な問題には一切メスを入れていない。批評性を持たない、ただの鬱映画。

04

主演俳優の眼差しだけは本物だった。彼の演技力がなければ、開始30分で劇場を出ていたところだ。

05

撮影監督の手腕は称賛に値する。しかし、美しい映像は、空疎な脚本をごまかすためのパウダーでしかない。

06

デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)的な、あまりにも強引な幕引き。それまで積み上げてきたリアリズムを自ら破壊する愚行。

07

意味ありげにインサートされる水溜りやカラスのカット。あれらは単なる「映画っぽい雰囲気」を醸し出すためのハッタリであり、物語の構造には一切寄与していない。

08

なぜ彼があのような行動に至ったのか、心理描写の掘り下げが圧倒的に不足している。観客への「解釈の委ね」を隠れ蓑にした、脚本の放棄である。

09

主人公の内的葛藤を描きたいのか、社会構造の理不尽さを告発したいのか、監督の視点が最後まで定まっていない。結果としてどちらのテーマも浅くしかなぞれておらず、観客を置いてけぼりにするだけの冗長な120分が完成してしまった。

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